第84回深川海さくらは、春の気持ちの良い気候の中行われました。まずはゴミ拾いの結果から報告です。
- 参加者:42名(男性:35名 女性:7名 子供:0名)
- 可燃ごみ:7.5kg(8袋)
- 不燃ごみ:8.0kg(10袋)
- 回収非対応(傘など):2.0kg
- リサイクル対象物:3.2kg
- 合計:18.3㎏
まずは代表よりご挨拶をさせていただきました。本日は越中島公園で、第1回自然再生プロジェクトプロジェクトが行われるので、そのことについて説明をさせて頂きました。越中島公園にある浅瀬エリア(通称ビオトープ)は、墨田川沿岸の中でも、貝や微小な水中生物が生き残るための貴重な場所であり、その環境を人が手を加えながら、より生き物たちが住みやすい環境にしていくというものです。江東区出身の環境活動家、ココペリプラス寺田さんに監修を頂きながら、今後定期的に活動をしていきます。皆さんも是非、よろしければ活動をご覧にいらしてください。
さて、続いて江東区の衆議院議員、柿沢先生より、江東区では選挙に行くと、お得なクーポンがもらえる割引を結構やっているとう情報を頂きました。また深川美楽市という、深川資料館通りで行われているイベントについてもご案内頂きました。※詳しくは以下HPまで
吉井さんからは、江東区のバスケットボールプロチーム「東京ユナイテッド」の本年度の結果報告を頂き、6位でプレーオフ進出も惜しくも敗れてしまいましたが、参加1シーズン目にしては上出来ということで、来年の活躍に期待しましょう!
そして本日大忙しの鬼頭区議より「ゴミは私がキレイにする、私が街を守る、エイエイオー!」と元気よく掛け声をかけて頂き、深川海さくらゴミ拾い活動がスタートしました。
写真と共にご覧ください。
一気に面白いゴミ拾った選手権までご覧いただきましたが、実は今回は子供が不参加だったため、大人同士の戦いとなりました(笑)
それでも常連たちの戦いは大いに盛り上がり、楽しいイベントとなりました。そしてゴミ拾いの部は終了です!続いて自然再生プロジェクトのご報告をさせて頂きます。
第1回となりました「越中島ビオトープ自然再生プロジェクト」のご報告をさせて頂きます。
まずは今回の調査結果まとめです。
地点 隅田川テラス 越中島ビオトープ
日時 2023.04.23(日)
天候 晴れ
天候 晴れ
気温 17℃
水温 20℃
調査者 寺田 藤井 小澤
参加者 一般8名 スタッフ11名
確認種 :個体数
タイ科 キチヌ:1
ボラ科 ボラ: 6
ハゼ科 マハゼ: 1
ハゼ科 アベハゼ:6
ハゼ科 シモフリ:9
ハゼ科 チチブ :29
ハゼ科 ウキゴリ属(稚魚):22
イガイ科 コウロエンカワヒバリガイ(殻のみ):1
イボタガキ科 マガキ(殻のみ): 1
マルスダレガイ科 ホンビノスガイ(殻のみ):1
参加者 一般8名 スタッフ11名
確認種 :個体数
タイ科 キチヌ:1
ボラ科 ボラ: 6
ハゼ科 マハゼ: 1
ハゼ科 アベハゼ:6
ハゼ科 シモフリ:9
ハゼ科 チチブ :29
ハゼ科 ウキゴリ属(稚魚):22
イガイ科 コウロエンカワヒバリガイ(殻のみ):1
イボタガキ科 マガキ(殻のみ): 1
マルスダレガイ科 ホンビノスガイ(殻のみ):1
ゴカイ科 ヤマトカワゴカイ※2:9
モクズガニ科 ケフサイソガニ :18
オキクラゲ科 アカクラゲ :1
ミズクラゲ科 ミズクラゲ※3 : 1
<その他の生物>
※1 ビリンゴかドロメ
※2 9個体のうち8個体が遊泳型
※3 目視は多数あり
モクズガニ科 ケフサイソガニ :18
オキクラゲ科 アカクラゲ :1
ミズクラゲ科 ミズクラゲ※3 : 1
<その他の生物>
※1 ビリンゴかドロメ
※2 9個体のうち8個体が遊泳型
※3 目視は多数あり
パックテスト(COD)
ビオトープ内 3
ビオトープ外 4
ビオトープ内 3
ビオトープ外 4
いよいよスタートした「越中島ビオトープ自然再生プロジェクト」。本家の江の島海さくらは、海にタツノオトシゴを戻すため、アマモを植えて環境を整えていますが、深川でもなにか良い自然再生プロジェクトはないかということで、昨年から調査をはじめ、今年いよいよ本格稼働となりました。この活動は環境活動家の寺田さんが率いる「ココペリプラス」に監修をお願いし、越中島公園を管理する「公益財団法人東京都公園協会」さまと共同で進めて参ります。
まずは現在どの様な生き物が生息しているかを調べる事からはじめました。調査方法は調査員がビオトープの中に入り、「タモ網」という柄のついた網を使って魚や貝をすくい上げます。「ウェーダー」という、水に入る長靴とつなぎが一体化したようなものを着用します。見た感じ暑そうですが、今日は水温と気温に差がなく、とても涼しかったと体験者の方は言っていました。深川海さくらは清掃団体ですので、まずはビオトープ内水中の清掃です。生活ごみや岸から捨てられたペットボトルがここにも浮いています。このまま放置すると立派なプラスチックごみとして海へ流れてしまいますね!ゴミ袋2袋分しっかりと清掃し、いよいよウェーダーを着た調査員が水の中に入ります。
さて、その間に陸上では「パックテスト(COD)」を行います。CODとは水中の被酸化性物質を酸化するために必要とする酸素量で示したものであり、代表的な水質の指標の一つであり、酸素消費量とも呼ばれています。CODの値が高いと、水が汚れている事になります。
今回のビオトープ内の数値は3、ビオトープ外は4で、比較的水質は安定していました。(雨の日の後などは下水が流れ、数値の高い濃い色に変化します。
調査を開始して1時間ほどで、冒頭紹介した色々な魚や2枚貝が集まってきました。それほど広くはないビオトープの中にこれほど多くの種類の生き物があるなんてちょっと驚きですね!
そしてこれは番外編になりますが、いつもゴミ拾いに参加して下さっている常連の城古さんの娘さんが、ビオトープすぐ横の墨田川から大きなクロダイ(きちぬ)を釣り上げました!私も岸から、しかも東京の川でこんなに大きな魚が釣れるなんて本当に驚きです。なんと35.5センチ!釣り上げた魚と一緒に記念写真を撮りましたが、その時は近くにいた人が集まりちょっとしたニュースになっていました(笑)
こんな発見があるのも、自然再生プロジェクトならではの面白さなのかもしれません。これからどんな生き物に出会えるのか、とても楽しみです。
さて、いよいよこのプロジェクトのメインである、「コンクリートブロックの設置」です。コンクリートブロックは稚魚などの小さな魚が水の流れにおされたり、空中から狙っているハンターの鳥たちから隠れるのに最適なのだそうです。ビオトープ一番手前の岩と岩の間に、コンクリートは「穴あり」と「穴なし」の2タイプを交互に設置し、どちらが多くの稚魚や貝が棲み付くのか、経過観察していく事になりました。次回水揚げが楽しみです!
そして本日の調査結果の発表です。ココペリプラスの皆さんが慣れた作業で次々に本日取れた生き物の仕分けと大きさを測定していきます。
ちなみにこの赤い線のあるクラゲはアカクラゲといって毒をもつクラゲで刺されるとと痛みを伴う痺れがおきるそうなので要注意です。
第1回の調査はあっという間に所定の時間が経ち、調査終了となりました。
今後は8月20日(日)・10月29日(日)・来年1月21日(日)と開催していく予定なので、興味のある方は是非参加お待ちしております!